ヘルニアはどうやって起こるのか?

ヘルニアはどうやって起こるのか?

強烈な腰痛でヘルニア診断を受けなかったとしても「そこにヘルニアがある」という人は沢山います。

ヘルニアが痛みに関わる場合もあれば無い場合もあるというのが実際なのでしょう。

そこでヘルニアがそもそもどうして起こるのか、という点についての紹介をしていきます。

なお、ここでは主に椎間板ヘルニアについての解説になります。

負担の積み重ねが招きます

椎間板がヘルニアを起こす理由。それは「大きすぎる負荷」です。

どの部位の椎間板であったとしてもその原因は基本的に「許容量を超えた負荷が掛かった」からだと考えてください。

腰痛からヘルニアへと展開してしまった人は思い当たる節があるはずです。

「確かに無理をさせていたなぁ。。」と。

一度に大き過ぎる負荷が掛かる場合と、小さな負荷が絶え間なく掛かり続ける場合とに分かれます。

ぎっくり腰などは「大きすぎる負荷が掛かる」事で起こる事が多いですが、ヘルニアの場合は「小さな負荷が絶え間なく」で起こるケースが多いです。

私もそうでした。

慢性腰痛の先に顔を出すヘルニア

椎間板ヘルニアは突然顔を出すことはまずありません。

まずはその前段階として「慢性的な腰痛」という症状が腰に居座ります。

首の場合は「首~肩の凝り」が出てきます。

その症状をずっと放置している中で小さな負担が腰や首の椎間板に蓄積していき、ある日「きっかけ」をもってヘルニアが発症するのです。

ヘルニアが起こると「重だるい筋肉中心の症状」から「ビリビリくる神経系中心の症状」へと症状の質が全く切り替わりますので早い段階で気付くと思います。

これは何かいつもと違うぞ」と。

私の場合は背筋が凍りました。

明らかに今までの症状とは質が違うと肌で感じたのです。

ゆがんだ姿勢は要注意です

椎間板ヘルニアを引き起こしやすい最大の要素は「姿勢」です。

ゆがんだ姿勢とはまさしく「ゆがんだ身体の使い方」がそのまま形になったものなので、姿勢がゆがんでいる時点で身体の筋肉はバランスを崩しながら頑張っている状態となります。

この不自然な状態は椎間板への負担が常に掛かっているのです。

この決して大きくはないものの、常に椎間板へと掛かる負担が積み重なっていくと「さらなる姿勢の歪み」と「椎間板への疲労の蓄積」が進み、椎間板の限界点を超えた瞬間に「重だるい」→「ビリビリ!」という症状の転換が起こります。

ちなみに「ピリピリ」が起きる場合もありますが、それは予兆です。

「このままだと身体が持たない」という身体からのメッセージとなりますので、早い段階で対策をとってください。

ピリピリの段階であればまだ簡単に引き返せます。