ヘルニアの症状って何?

ヘルニアの症状って何?

椎間板ヘルニアの代表的な症状は「強烈すぎる腰痛」です。

あの凄まじさは正直文字で表現するのは困難です。

経験したときに「これはいつもの腰痛とは何かが違う」という嫌な予感がするはずです。

立つのも困難な腰の激痛が起こります

私が初めて椎間板ヘルニアを経験したとき、それは強烈な腰痛で始まりました。

痛みとしては「ぎっくり腰」に近いです。

腰から上が全く支えることができなくなり、まっすぐ座る事がまず困難になります。

その時になって初めて「背骨は支えあって積み重なっているんだ」という事実に気付けました。

腰骨がそこから上の背骨を支えることができずにグラグラするのです。

そしてグラグラする度に「この世のものとは思えない激痛」が腰に走ります。

骨に直接響くような激痛が起こります

僕が経験した椎間板ヘルニアの痛み、その特徴は「骨に響く」という点でした。

これもぎっくり腰に近い印象です。

少し身体を入れ替えようとすると金属を金づちでカーンと叩いたような響き方を骨がするのです。

悶絶するような痛みでした。

これのおかげでトイレにすら満足に行けなくなったのです。

何せ寝返りを打とうとすると地獄の痛みが腰骨からお尻~太ももの裏へと通って響くのです。

くしゃみ、咳すら困難になります

これもぎっくり腰の悪化した時の状況に近いです。

くしゃみや咳といった「お腹に力が入る(腹圧が高まる)」行動全てが激痛を引き起こします。

咳をする度に骨がきしむというのは人生で初めての経験でした。

咳はまだ勢いが小さいので良いのですが、くしゃみの破壊力は半端ではありません。

必死にくしゃみや咳を堪える姿は周囲からは異様に見えたと思います。

でも本人にとっては必死の防衛行動だったのです。

ぎっくり腰とは違う脂汗が出てくるレベル

腰から上がグラグラして安定しない、咳一つで骨が軋む様な痛みが襲い掛かってくる。

せっかく見つけた安全地帯も咳一つですべてが台無しです。

油断のできない状況に脂汗がどんどん滲み出てきた事を覚えています。

とにかく少しでもいいから休みたい。ゆっくり寝たい。当時はそんなことばかり考えていました。

寝てしまえば痛みなんて忘れてしまえるんじゃないかと淡い期待を抱いていたのです。

一定の角度から起こるビーン!という神経痛

私が「これはただの腰痛じゃないな」と直感で感じたのは「痛みが一定の角度で確実に起こる」という法則性を持っていることに気付いたからです。

ぎっくり腰の場合は腰から上がグラグラはすれど一定の角度から痛みが突然起こったり、痛みが嘘みたいに消え去ったりという事はありません。

常に不安定な腰と痛みがセットでした。

それが腰を一定の角度まで曲げると「ビィィィーーン!!」と腰からお尻~太ももの裏へと「曲げていない、動かしていない場所」まで痛みが伸びていくのです。

それも曲げた角度によって痛みの範囲が自由自在になるという。

「まさかこれが神経痛というやつか」

流石の僕もそこで気付くことができました。

特定の角度で痛みが起こり、症状が広がり、特定の角度で痛みが消えるのは「そこが神経圧迫されている箇所か」と。

神経痛は「0」か「1」の様に痛みが瞬時に切り替わる瞬間があります。

これは筋肉や関節を痛めただけの腰痛やぎっくり腰にはない特徴でしょう。