子供の姿勢教育のお話

姿勢のお話し

子供の姿勢が崩れてきている。これは立派な社会問題だと私は考えています。

「正しい立腰」を北摂に

姿勢教育の代名詞ともいえる「立腰教育」ですが、私が見る限りは「その理念」が大切にされている一方で、本来の立腰というものが誤解されている状況にあります。

子供の姿勢を綺麗にする為の立腰が、子供の背骨に大きな負担を与えている状態にあるのです。TVや雑誌で紹介される立腰教育の現場を見る度に強く実感しますが、立腰教育が理念先行で進んでしまっている様に感じます。

大阪の南で盛んな立腰教育

主に立腰教育は大阪府の南側で取り入れられている様で、何故か北摂地域には立腰に積極的な園や学校は見当たりません。これは逆にチャンスです。今なら北摂に「本来の立腰教育」を根付かせることができるのですから。

種すら撒かれていない北摂の立腰

北摂地域の立腰教育はまだ種すら植えられていない状況です。ですのでその種を私が少しずつ撒いていこうと思います。

当院は吹田市千里丘の小さな院ですので、大阪全域はとても手が回りません。ですが、足元の北摂地域だけは正しい立腰教育で、子供達の正しい姿勢を作っていってもらえたらなと思います。

椅子前提の立腰教育が一般的に?

私が個人的に問題視しているのはここです。立腰教育が「椅子の座り方」を大前提として指導されている状態にあります。

椅子を前提にしている時点で「誤解された立腰」です。これは恐らく「立腰」という姿勢教育だけを学んだ人が増えてきた為に起こった現象だと思います。

整体やカイロプラクティック、柔道整復師の先生などは運動生理学の観点から「椅子を使った立腰は不可能」だと気づいているはずです。人間本来の筋骨格系の動きに逆らう形の姿勢になるのです。

間違いが目立つ、立腰教育

1.立腰は椅子では不可能です

現在の立腰教育における最初で最大の誤解ポイントはここです。立腰は「椅子」では不可能なのです。

ですが、立腰の本では「椅子では坐骨を立てて座ろう」となっていたり、立腰教育に熱心な園では椅子に座っている子供の坐骨を立て、背筋を伸ばそうとします。これは人間の関節の動きに対して抵抗する形になります。つまり、関節に不要な負担を掛けているのです。

立腰とは「椅子」ではなく「正座」を前提とした姿勢教育である事をまずは覚えておいてください。

2.椅子での立腰は背骨の負担に

椅子による立腰は背骨、特に腰と胸の骨に大きな負担を与えます。「椅子で立腰」をしようとすると背中(腰と背中の境目)がとても窮屈になるはずです。

椅子に坐骨を立てて前を向けばもう腰骨は過剰前湾しています。この状態で背筋を伸ばそうとすると胸の骨で背中を伸ばす形になるのですが、胸の骨は本来伸ばす目的の骨ではありません。左右にからだを捻る際に活躍する骨です。

つまり、椅子に座っての立腰は不自然な動きを身体に求めているのです。

3.浅く座っても解決にはなりません

立腰教育で「椅子には浅く座りましょう」という教え方もあります。これは腰骨の過剰前湾と胸の骨の伸展を防ぐ為の方法なのですが、根本的な解決には至りません。「一般的な椅子で立腰」自体が不自然な動作なのです

腰にかかる負担をグラフ化した際に、立っているより座っている方が腰への負担が大きい事に驚かれるママ・パパも多いですが、椅子とは本来「不自然な姿勢を作るもの」なのです。

※椅子に浅く座る目的は後述の「股関節の伸展」を確保する為です。

正しい立腰はノルウェーの方が進んでいます

この立腰教育ですが、実は北欧のノルウェーの方が日本よりも一歩進んでいます。欧米人らしい取り組み方なのですが、エルゴノミクスという人間工学の観点から人間の姿勢を紐解き、「立腰」に重要なのは「股関節の角度である」という事を明らかにしたのです。

そして背筋を無理なく伸ばせる椅子を独自に開発しました。それが「バランスチェアー」と呼ばれる立腰用の椅子です。


画像飲用:https://goo.gl/pGKxCU

医学的に理にかなった立腰チェア

バランスチェアーは医学的に見ても非常に理にかなった「立腰チェア」です。本来、人間の身体は全身で動きが連動しており背筋を伸ばす際には必ず股関節を含めた足が伸びます。そこでバランスチェアーは股関節の伸びを確保する事で「座るだけで背筋が伸びる」という人間本来の動き・姿勢を実現した椅子なのです。

中間姿勢を作ったバランスチェア

椅子というより「直立と着席の間の子」という感じでしょうか。日本人が最も苦手とする「発想の逆転」です。椅子の概念をひっくり返した作品なのです。

非常に高品質だが、高価格

この「座るだけで正しい立腰ができる」理想的なバランスチェアーですが、ネックポイントも幾つかあります。

  • ネック1:価格が非常に高い
    ※但し材質はとても高品質
  • ネック2:多少の慣れが必要
  • ネック3:学校の椅子が辛くなる可能性がある

機能性の問題は全くありません。いわば慣れの問題ですね。

同タイプの廉価版もあります


画像引用:https://goo.gl/uRiwhG

このバランスチェアタイプの椅子ですが、実は類似品が多々販売されています。

アイデアさえ貰えれば「創意工夫」するのは日本人の十八番です。色んなタイプのバランスチェアが出ています。金額的にもノルウェー産の物に比べて半額以下ですので、子供全員に購入したい場合は国産の方を購入するのが良いでしょう。

スチール製から木製まで幅広くありますが、できれば木製の商品を購入してください。安定感が違います。

実はバランスチェアも国産です(笑

実はバランスチェアは日本のメーカーが日本で製造している椅子ですので「国産」となっています(笑