手荒れの相談が増え始めました
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する緊急事態宣言がなされてから2週間が経過しました。
大阪府は学校の休校が3月から始まっていますから1ヶ月超の感覚かと思います。
まだまだ収まる気配が見られない新型コロナですが、とある健康相談が増えていますのでシェアします。

手荒れです。
感染対策として手洗いが奨励されていますが、やはり子供への感染を恐れるお母さん方はかなりの頻度で「アルコール消毒」を行っている様です。
揮発性ですからすぐに手もスッとして手軽に行える消毒ですが、ここまでの頻回利用は恐らく殆どのご家庭で無かった事だと思います。
アルコール消毒は都合よく細菌だけをやっつけれくれる訳ではありません。実は私達にとってとても大切なものまで奪っていきます。
アルコール消毒は皮膚バリアを剥がします。
結論から言いますと「皮膚バリア」が剥がれます。他にも起こる現象はありますが、手荒れの原因は主に「皮脂膜の剥がれ」「水分の蒸発」です。
- 皮脂膜が剥がれる
- 回復する前に新たにアルコール消毒
- 角質が乾燥して丸裸に
アルコールは皮脂膜を洗い流すと同時に水分も一緒に持ち去ります。適度な消毒であれば良いのですが、今の状況だとどうしても「念入りに」してしまいがちです。

その結果、親子で手荒れが出始めています。
一度剥がれた皮脂膜は回復までに数時間と言われています。数十分ではありません。ですので、今の状況では余りアルコール消毒に頼らない方が良いと思います。
じゃあ、どうすればいいの?
流水手洗いで十分です。

石鹸もいらない
本当にこれで十分です。
- 流水で掌・手の甲までしっかり流す
- 軽く両手を擦る
指の間までするのが理想ですが、それを続けると段々と手洗いが雑になっていくと思います。習慣にはとてもできません。
なので上記の2項目までしっかりとした手洗いを行ってください。石鹸なども特に不要です。
もっと大事な事は「顔に触れない」
感染で一番多いとされるのは飛沫感染ではなく「自分で細菌・ウィルスを口に運ぶ」ルートです。
それを防ぐ為に「手洗い・アルコール消毒」が推奨される訳です。なので、小さなお子さんは仕方が無いとしても基本的には家の外に出たら「手で顔に触れない」というルールを習慣化しましょう。
それができたら万が一手に最近・ウィルスがついたとしても、口や目、鼻に侵入してくる事はありません。
- 目を擦るのも駄目です。
- 鼻を擦るのも駄目です。
- 口を拭うのも駄目です。
触れる時は必ず手洗いをしてからにしましょう。何かに触れてしまった時点で「顔はNG」です。