子供の食育について

[最終更新日]2018/04/30

子供の食育

日本では子供の食育という言葉が盛んですが、国の政策によって生み出された言葉のせいか、少し本質がずれている様な気がしています。育ち盛りの子供にとって本当に必要な「食育」とは何なのか。私が院でママ・パパに説明をしている内容をご紹介します。

味覚より「確実な栄養摂取」が大事

食育を通して「子供の味覚を豊かにしてあげたい」と願うママ・パパが非常に多い印象を受けます。ですが、子供の成長にとって最も大切なものは「毎日の確実な栄養補給」です。

子供のからだは成長真っ只中ですので、しっかり栄養を「毎日」補給してあげないと細胞がエネルギー不足、材料不足になります。 ですが、子供の食卓は沢山の品数を用意し、味覚育成の為に様々な食材を準備する一方で、肝心の栄養が偏っているケースが結構あるのです。

栄養レシピは損失分が計算されていない事が多い

栄養本レシピを見て「栄養は万全」と安心しているママも多いのですが、そこに記載されている栄養数値は「理想論」であるケースが多いです。調理過程で失われる栄養素は計算されていないと思いますし、そもそも計測できないと思います。

ですので、食品のカロリー表記と同じでマイナス20%くらいの前提で計算するのが良いでしょう。 とにもかくにも「確実に子供に栄養を毎日届ける」事が本当の食育であると考えてください。本来の食事の目的とは「不足している栄養素を補給する事」なのですから。

日本は飽食国家なのでいつの間にか食事は「楽しむもの」になってしまっているのです。

サプリや栄養機能食品のサポートを上手に受けましょう

今の日本の食卓で普通に食事から毎日の栄養補給をするのは非常に困難です。美味しく食べるため、農薬の危険を避ける為に栄養が多く含まれる部分が削ぎ落とされる事が多い為です。

  • 1.精米をする
  • 2.野菜・果物の皮をむく
  • 3.水洗いをしっかりする
  • 4.収穫から消費まで時間が長い

私達が日常口にする「白米」は栄養の観点からいうなら「残りかす」です。野菜・果物の最も栄養が詰まっている部分は「実と皮の境目」です。そして、しっかり水洗いをすれば水溶性ビタミンは溶けだします。更には収穫してから消費するまでの時間が長くなればなるほどに鮮度は落ち(酸化が進み)、栄養素は削がれていきます。 これが現実の私達の食事なのです。

私達の日々の食事は「栄養素の最も多い部分を削ぎ落して栄養補給をしようとする」という矛盾したものになっています。でもそれは私達の食文化の都合で会って身体には関係がありません。ですので、からだは栄養を毎日求めてきます。

だから私はサプリメントや栄養機能食品などの助けを借りる事をお勧めしています。拘るべきは「形」よりも「栄養」です。子供が必要とする栄養を必ず毎日確実に届ける為には「食材」だけで賄うのは困難な時代なのです。

成分表から判断できるようになりましょう

子供の栄養食品市場はとても熾烈な争いが繰り広げられています。その為か「ママの心に響くキャッチフレーズ」がとにかく押し出されており、本質的な情報が余り出てきていません。

  • 何となく凄そう
  • これがあれば大丈夫そう
  • 取り敢えずNo1なら間違いなさそう
  • 野菜の〇倍も成分があるなら間違いない

こんな「何となく信頼できそうな感じ」が売れ筋商品のキャッチコピーに溢れています。この曖昧な情報に振り回されない様にすることが大切です。

自分が「求める栄養成分が自分の求めている基準を超えているかどうか」で冷静に判断をしましょう。

私が衝撃を受けた「〇〇たっぷり!」

実は私は子供に与えるお菓子などで「カルシウムたっぷり!!」という言葉に惹かれた事がありました。どうせお菓子を与えるなら、少しでも栄養素が豊富なものがいいと考えたのです。

「カルシウムたっぷり」と堂々とアピールしているのだから、隣の特に何も書いていない商品よりカルシウムは豊富なんだろうと。 でも、確認をしてみたら衝撃の事実がありました。

  • カルシウムたっぷり:1袋あたり10㎎
  • 何も記載なし:1袋当たり80g

これ、一体全体どういうことなの?とその時は驚きましたが、それから他の商品も色々と調べてみると「〇〇たっぷり!」の謳い文句の商品は、実際は「微量」なケースが多かったです。

具体的な数字だけを信じよう

という訳で、パッケージ表面の「数字の無いキャッチコピー」は信じない方が無難です。成分表から常に判断する癖をつけましょう。本当にたっぷりなら「たっぷりの数字こそがアピールになる」訳ですから。

但し、具体的な数字があっても「〇〇の〇倍」系統も注意が必要です。比較対象がそもそもおかしいケースが多いのです。食物繊維の比較対象がレタスなんて鼻から牛乳が出てきそうなくらいにおかしな話です。「ビタミンBがニンジンの30倍!」と言われてビックリする様なものです。

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