元患者で元業者の院長がまとめた治療院ホームページの見極め方

[最終更新日]2018/03/07

院HPの見極め方について

今回は歯医者・コンビニの数より多いと言われる「手技医療」の治療院HPの見極め方についての紹介をします。ちなみにこの見極め方はカイロプラクターとしての知恵ではありません。

  • 実際にHPを見倒した患者として
  • 業界の専門業者だった者として

この二つの立場を通して「私はこう結論付けた」という見極め方です。つまりは「私個人の見解」に過ぎませんので責任とれ!と言われても無理です(笑

その程度のものだと前もって理解をお願いします。

見極め0:国家資格は実は参考にならない

いきなりこれを書いてしまうと「自分が民間資格で国家資格を持っていないからだろ!」なんて言われてしまいそうなのですが(笑

これは元患者として、また元業者として「今、悩んでいる患者様全員」へ伝えたい事です。本当に国家資格の有無は関係ありません。正直なところ、イメージ戦略としては非常に強いなぁと思います。やはり医療系国家資格というキーワードの安心感は凄いありますから。

心療内科の先生がメスを握って安心できる?というお話です

詳しく書くと余り気持ちの良い話ではないので、結論から書きます。

その医療系国家資格では学ばない事をしているので安心材料にはならない。

という事です。

骨盤矯正なんてその最たる例となります。そもそも骨盤(仙腸関節)は医学では長らく「不動の関節」とされており「動かない骨盤を矯正するなんて無意味」と医学の世界では言われていたのです。それが突然「骨盤矯正は安心の国家資格者が良い」と話が変わる訳ですから何とも不思議な現象です。

医療系国家資格を持っているのは間違いないのですが、その先生が院で取り組む関節矯正などはその医療系国家資格のカリキュラムでは学ばない内容なので「信頼の担保」にはならないというのが実態です。むしろ昔から関節矯正を生業にしていた民間療法の先生に比べて技術が粗末なケースも多いのです。

これは医学に関わっていない人たちの「固定観念」を上手に使ったキャッチコピーなのです。なので余り気にしなくて構いません。そこをウリにしている院はむしろ「それ以外にプッシュできる点が無い」という事かもしれません。

見極め1:検索ページは最低5ページ分は見よう

インターネット検索は基本的に1~2ページまでしか見ない、という鉄板原則があります。それだと「お金で順位を買っている院」しか目にすることができません。最低でも5ページ目くらいまでは目を通してください。「自分の腰を、肩を、首を何とかしたい」と願うのであればそれは必須だと私は思います。

検索上位は「質」より「金」の世界になっている

インターネット検索の上位に出てきている事を「それだけ有名な、技術力のある証」だと受け止める人が多いです。実際に「ランキング1位」をウリにしている院は沢山あります。ですが、検索上位に出てきているのは

  • 広告スペースを買い取っている院
  • SEOという検索順位対策にお金を使っている院

が殆どです。いわゆる「資金力の勝負」になっています。ですので順位と技術力は余り関係ありません。私も患者時代は最初は上位1~2ページの院ばかり見ていましたが、結局最後は「10ページ前後」までひたすら情報を求めていました。

検索後方のページにゴッドハンドがいる事が多い

これは業者になって改めて感じた事ですが、ネットの表舞台に立っている先生は「若い、勉強熱心、野心家」である先生が多いです。

  • ネット検索の仕組みを学び
  • 患者心理を学び
  • 集客の勉強を常にする

その結果として検索上位を獲得し、HPからの来院導線もしっかり引けています。ですが、技術的に患者様が求めるレベルに近い先生、いわゆる「ゴッドハンド」やそれに準ずるクラスの先生は検索上位にはまずいません。ひたすら臨床だけに集中しているのでネットに興味がないというケースが本当に多いです。

ですので、ホームページやブログを持っているものの、更新もあまりせず、また自分の哲学を掲載しているケースが多い為に検索上位には顔を出しません。ホームページもあまり見やすいものではありません。でも、臨床レベルは突出しています

本当に紹介したい先生はネット上にいない。離れていく。これは私が業者時代に感じていた矛盾でした。どうすればこの先生たちと、その先生を求めている患者様を結び付ける事ができるのだろうかと。

見極め2:読んで安心させてくれるHPは避けた方が良い

院のホームページを探す患者様は「自分はこの先、ずっとこのままなのか」と底なしの不安と焦りを感じています。「藁をもつかむ心境」です。私もそうだったので良く分かります。そんな時、インターネット上で見つけた代替医療のHPはとても安心させてくれるものが多かったです。

  • もう大丈夫ですよ
  • 必ず元気になれます
  • もう安心してください
  • 私のところではこれだけの人が元気になりました
  • 私が必ずあなたの健康を取り戻します

こんなに心強い言葉を病院からかけてもらったことはありません。何て頼りになる人達なんだ。この人達なら私を地獄から救ってくれる。よし、頑張ろう。 と誰もが感じるはずです。私も感じました。それもそのはず「そう感じる様に作っている文章」だからです。

こういった「聞き心地に良い文章」を網羅したHPは私はおススメしません。それは「院のホームページ」という形を取っているだけで、実質的には

  • 「私が掛けて欲しい言葉」
  • 「私が聞きたかった言葉」
  • 「私が望んでいる言葉」

が網羅されているだけです。それは結局「これを買えば必ず儲かりますよ!(うちに来院すれば必ず良くなりますよ!)」と言われているのと同じ事なのです。

  • 「あなたは必ず儲かる」は誰もが怪しむ
  • 「あなたは必ず治る」は患者の誰もが安心する

実は両者は同じロジックの言葉なのです。健康は「無形」なのでスッと心に入ってしまうのです。

「結果保証」を暗にするのは踏み越えてはならない一線

これは完全に私個人の意見です。法的な問題はありません。

今の手技療法の業界は「マーケティング(集客)理論」がかなり浸透してきています。その結果、柔道整復師・鍼灸師、理学療法士などの医療系国家資格者の院であっても「結果保証」を連想させるような表記が当たり前となりました。

  • 医療従事者も通う院
  • 医師の推薦を受けた院
  • 医師も認めた技術のある院
  • 他院で改善しなかった痛みが消えた院
  • 長年の慢性痛が嘘のように消えた院

これは病院では一切見かけない文言です。医師の世界では「実質的な結果保証」となる為に法律違反になるからです。でも、手技療法の世界にはその法律は及びません。とはいえ、昔の手技療法家たちは「踏み越えてはいけない領域」として自粛していました。それが今は完全に崩れたのです。

「赤信号、皆で渡れば怖くない」という群集心理が働いているのか、今はそれが当たり前となっています。 臨床に臨む人間で、この文言を使えるという事は「患者様に寄り添う」とはとても言い難いです。患者様の心理をとても勉強されていますから人当たりはとても良いでしょうが、私はおススメできません。

医療・代替医療問わず、絶対に踏み越えてはならないのが「結果保証」を実質的に行う事です。

見極め3:院長の哲学・主張があるかどうか

個人的にはここが一番重要です。これが抜けているホームページは読む必要は恐らくありません。そうなのです。ホームページを見比べる際に最も注目すべき点はこの「院長哲学」なのです。それ以外の情報は本当に蛇足なので気にしないでください。

手技療法とは施術家の「哲学」が凝縮したものです

手技療法は医療ガイドラインという準拠すべき指標が存在していません。ですので各院で取り組んでいる施術は全く別物です。同じ整体流派であっても別。同じカイロプラクティック・テクニックを使っていても別です。

その施術家の先生が学んだテクニック、知識に臨床での経験が積み重なって「一点物」の施術概念(哲学)が生まれます。それこそがその院、その先生最大の特徴であり武器となるのです。

一般論しか書いていない院は幅が狭い事が多い

一般的な技術論に終始している先生の場合は「教科書通り」の施術を積み重ねているケースが多いです。それはある意味「基本に忠実」という言い方もできるのですが、私が見てきた限りでは「幅の狭い臨床家」となっている事が多かったです。臨床に出てまずぶつかるのは「教科書通りではない現実」です。

そこで教科書の向こう側に行けるのか、教科書の内側に戻るのかは「教科書を吸収しつくすか否か」です。一般論のみに終始する先生は「カリキュラムをこなした」だけの先生であるケースが多いので要注意です。

書くのが苦手という先生も中にはいます

手技療法家の中には「頭の中に考えている事はあるが、文字にするのが苦手」という先生もいます。その場合は外から判断をするのはもう無理ですので、一度施術を受けて判断をするしかありません。

頭の中にしっかりとした哲学のある先生は、臨床の場ではとても饒舌になる事が多いです。ですので、打てば響く様な問答ができます。文字にするのは苦手でも、言葉にするのは得意な人が多いです。むしろ話したくて仕方がない人が結構多いです。

見極め4:基本は2WHP

院選びの基本は「2つのWに1つのHとP」です。それが全てです。一生の出会いができるかどうかはここの見極めで決まります。逆をいうとここ以外の点で見極めると「う~ん」と感じる事が増えてきます。

その1:Who「誰が」

基本です。施術を担当する人、院長がどんな人なのか。「技術があるならいいよ」と考える人も多いですが、手技療法は相手の手が自分の身体に触れる事になります。更にはリラクゼーションではなく「健康を取り戻す」という高い位置に目的地が設定されますので「信頼関係」が何より大切なのです。

信頼に足る人物なのかどうか。直接会って話してみた方が早いのですが、その前段階としてホームページ上の情報からしっかり読み解きましょう。

悲しいかな「経歴詐称」に近い院長プロフィールは最早当たり前のようになっています。その場合はホームページ上の院長と実際の臨床上の院長の間に「ギャップ」が見え隠れしてきますのでご自身で判断をしてください。※特に自身の患者経験部分を爆盛にして公表するケースがとにかく多い

その2:Where「どこで」

どれ程に優れた先生であっても余りに遠い立地の場合は「通う」事がとても負担になります。「目の前の症状を克服するまで」という目的地までなら通うのも苦にはなりませんが、「再発防止の再調整」といったからだの微調整が目的となると、遠すぎる距離は大きな負担となってしまいます。

ですので、自転車で通える範囲、車でも30分程度で通える範囲である事は「ホームドクターとしての付き合い」になる上で実は重要なポイントとなります。

その3:How「どんな考えでどんな施術を」

ここも非常に重要です。実質的に「院そのもの」についての説明となります。これが「症状を改善します・元気にします」といった内容ばかりであれば私はおススメしません。

基本的に「手技療法の院」をしている時点で「改善します・元気にします」は大前提です。問題は「どうやってそこまで案内するか」という点になります。 技術の説明も大事ですが「考え方」についてよりしっかり書いてある院は信頼できると思います。施術家としての自分をさらけ出す、少なくとも嘘が無い院です。

そして繰り返しとなりますが、技術とは哲学の凝縮された形です。哲学無き技術は張り子の虎と同じなのです。

その4:Price「総額」の目安

患者様視点で考えると、一番気になるのがここだと思います。私もヘルニア時代はここが一番気になっていましたが、HPではここをボカしている院ばかりでした。

何処の院も元気にする保証はしてくれるのに、総額(通院回数)は個人差があるからわからないと曖昧になっている。 私はこれで背筋が冷たくなりました。「元気になるまで通う形になると費用の底が見えないぞ」と。

「3回1セットでうちを判断をしてくれ」と言ってもらった方がまだ安心できました。 ここがマーケティング理論のミソです。元気になるまで通ってもらえれば嘘をついたことにはなりません。患者様が道半ばで諦めただけになります。

 

主だった症状を取り除く回数は3回1セットで良いと思います

患者様自身も自覚されていない問題は別として、主だった症状の改善は3回が目安になると思います。3回以内に7割以上取れなかった場合は転院を考えて良いです。

それは技術か相性のいずれかの問題の可能性が高くなります。 基本的に初回で感じる変化が最も大きいです。何故ならからだの歪みが最も大きい状態だからです。

但し、100%の回復の目安は誰にもわかりません

私もできれば来院回数と頻度を明確にしたいと思いますが、本当にこれは無理です。問診票に既往症を書かない人もいますし、自覚症状とは別に色々な問題を抱えている場合もありますので「実際に診ないとわからない」ですし、「診ているうちにどんどん出てくる」ケースもあるのです。

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