テクニックについての覚書

[最終更新日]2018/04/22

現代のテクニック・セミナーの特徴について

現代のテクニックは「対象となる症状」が極めて具体的であり限定的であるケースが多いです。

一方の過去のテクニックは「対象となる症状」が非常に曖昧で技術的な説明に終始していました。職人気質です。施術をどう使っていくかは学んだ側に委ねられていた為に「抜群に効果がある」「神業だ」と言われる一方で「全く効果が出ない」「効果がいまいち」といった評価も出ていました。

そこで特定のテクニックを特定の症状に結びつけてパッケージ化をし始めたのが現代の技術セミナーの始まりでした。「腰痛にはこれだ!」「肩こりにはこれが効果抜群!」といった様に受講側にとてもわかりやすく言語化をしたのです。いわゆるマーケティングの概念が導入されたという事ですね。

ただこれにはデメリットもあり、「特定の症状に一定の効果は出せる」一方で「他の症状には効果が薄い」というデメリットを生みました。そこで各症状別のテクニックセミナーが日本中で大流行をしたのです。 結果的に「腰痛には○○」「肩こりには▽▽」といった様な方程式型の施術家・院が大量発生しました。手技療法の院がここまで爆発的に増えた理由はこのセミナーの一般化が最たる原因です。

丁寧に教えられたことをこなす一方で「考える」という行為を経験していない為に早くに壁にぶつかり、悩む施術家が沢山生まれました。そうして「セミナーを巡る施術家」が多々生まれ、今度は「悩める施術家を救うセミナー」が大量発生したのです。

これらは全て、基礎を蔑ろにした結果だと私は思っています

今の手技療法の業界は多様化を迎えており、日々新しいテクニックが宣伝されています。「時代に乗り遅れるな!」とばかりに多くのセミナーを受講される先生も多いのですが、私は幅広くテクニックを学ぶ事より目の前のテクニックを掘り下げる事に意識を向けています。これはカイロプラクティックに限らず多くの物事で一致すると思うのですが、「応用とは極まった基礎の先にあるもの」だと思うのです。

私にとっての応用とは「沢山の方法を知っている」ではなく「手元にある方法を組み合わせる事でより多くの症状に働きかける事が出来る事」を意味します。極めるとはそういう事だと師匠の背中から教わりました。

今の時代は「基礎」が抜けており、誰もがその場で使える「応用テクニック」を求めているから大きな市場が生まれ、そして類似のセミナーが増え続けているのだと私は思います。

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